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ガイディッド・サージェリーとは?

ガイディッド・サージェリーによる歯ぐきを切らないフラップレス手術

ガイディッド・サージェリーとは、あらかじめCT で患者さんの顎の状態を撮影したものを専用ソフトを使って、手術用のシーネとかステントといったインプラントを入れるガイドになるプラスチック製のマウスピースのことです。

例えば、歯が全くない人にインプラントする場合、左右の中切歯、犬歯、第2小臼歯に合計6本の人工歯根を入れるとします。

事前にCT で、ここは骨の量が十分あるし、神経からも十分に距離があるから安全とか、神経を避けてインプラントを20度傾斜させて入れるなどと、治療計画をたてその計画通りの位置にきちんとインプラントを入れられるようなガイドを作るのです。

ケースによっては、歯ぐきを切らないフラップレス手術ができる場合もあります。

しかしながら、このガイディッド・サージェリー、必ずしも正しい場所にピンポイントでインプラントできるわけではないことがわかってきました。

1 ミリくらいの誤差があるのはよくあることで、場合によっては何と 7 ミリもずれた位置にインプラントしてしまった、という事例も報告されています。

また、フラップレス手術というと切開しないから痛みも少ない手術と、何となく患者受けする表現ですが、実際に歯ぐきの立体的な形と骨の形とは全く別物であり、歯ぐきを開いて 骨の状態をきちんと把握して手術したほうが結果的に手術時間も治療期間も短くてすんだという報告もあります。

無歯顎、つまり全く歯がない方に、ガイディッド・サージェリーを使って、フラップレス手術、つまり歯ぐきを切らないでオペできたのは、全体のわずか6分の1というレポートもあります。

最終的には、器械がすべてやってくれるわけでは決してなく、人間の診断と技量がものを言うのです。

このガイディッド・サージェリーを人の手を介さず、ロボットにやらせる方法が開発されたという記事も見受けられるますが、そもそもコンピュータで作ったガイドが当てにならないのですから、ロボットで手術できたのは せいぜい全体の20%程度ではないでしょうか?

決してガイディッド・サージェリーを全否定するものではありませんし、外科用のガイド自体は特に多数歯の処置の場合、むしろ作るべきだと考えます。
特に経験の浅い歯科医師にとってサージカル・ガイドやサージカル・ステント、サージカル・シーネ(いずれも同じものと考えて下さい)は、必須ですが、だからといって全部のケースに対して切開せずに粘膜の上からいきなりドリリングするというのは、きわめて危険と言わざるを得ません。

CT はもちろん、術前の治療計画をたてる上で必須ですが、インプラントの成功率を高め、安心安全な結果を得るためには、きちんと切開して顎の骨の状態を確認することがとても重要なのです。

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